経済の動きを「空間」でとらえる
担当教員柳井 雅人 | 所属経済学科 | 専門分野経済地理学、企業立地論 |
ゼミの内容
企業の立地を考える
毎回、経済活動や企業活動に関する課題をだして、各人、2~3分間ほどのスピーチをしてもらっています。これにより人前でまとまった話をすることに対する苦手意識を払拭(ふっしょく)することができるようです。
また、テキストを選定し、順番に報告してもらいますが、その際に重要な語句の説明を別の報告者にしてもらい、できるだけ多くの学生が授業に参加する環境を作っています。
卒業論文のテーマを各自に決めてもらい、適宜、授業中に指導したうえで、卒業論文は最終的に形式を整えて、CD化して卒業生に配布しています。受け取った学生は、皆とても喜んでいます。
また毎年、工場見学を実施し、見分を広めています。過去には新日本製鉄、トヨタ、日産、久光製薬、アサヒビールなどの工場を見学しました。 卒業時には、企業立地や地域市場調査の学習を修了することとなり、商業、流通、工場立地など幅広い分野で応用可能な能力が身につきます。
ゼミ生はこんなことができるようになる!
- 短時間で自分の考えをまとめて、明確に表現できるプレゼン力を身につけられる。
- 立地にかかわる基礎的な知識を身に付けることができる。
- 店舗や工場がなぜこの場所に立地するのか説明できるようになる。
- 公務員となった場合、企業誘致などの政策提言ができる。
- 地元企業に関する知識が豊富になる。
ゼミ生 (OG?OB) の内定先
新日本製鉄、コマツ、TOTO、積水ハウス、アステラス製薬、西日本鉄道、オムロン、広島銀行、第一生命保険、ゼンリン、東京海上火災保険、防衛庁、北九州市役所、宗像市役所、玉名市役所など。
ゼミ生の声
毎週ゼミ楽しみにしてました!!飲み会も工場見学も楽しかったです!(T.F)
卒論などいろいろ不安はありましたが、おかげさまでなんとかやり遂げて卒業できました。ゼミ、工場見学楽しかったです。(T.S)
先生のゼミ取って本当に良かったと思ってます?就職活動も、余裕を持って取り組めました。私は、やる時はやる女です!!(笑)(A.U)
このゼミを目指す人の推奨履修モデル
- 1年次:入門経済学A?入門経済学B?ミクロ経済学Ⅰ
- 2年次:ミクロ経済学Ⅱ?経済地理学Ⅰ?経済地理学Ⅱ?地域経済Ⅰ?地域経済Ⅱ?地域政策
- 3年次:都市財政Ⅰ?都市財政Ⅱ
- 4年次:卒業研究
ゼミの活動内容
基本的には、テキストを決めて、順番通りに報告、傍聴者側が翌週に質問をまとめてきて、報告者と質疑応答の繰り返しです。同じ個所を2週にわたって行い、知識の定着をはかっています。
- 2年生後期:基礎演習で地域系のゼミをとると準備期間となります。
- 3年生前期:テキストを輪読しながら,立地理論や現代的な課題(環境と立地、福祉と立地など)についてしっかり学びます。同時にプレゼン技術の向上をはかります。
- 3年生後期:テキストのほかに卒業研究のテーマ決めや構成?内容の検討に入ります。4年生も交えて発表会を開催し,1人ずつ発表します。
- 4年生全般:卒業研究の作成に焦点を合わせます。
ゼミで使用している「テキスト」や「おススメ本(漫画も含む)」
- 松原宏編著『立地論入門』古今書院
- 富田和暁著『地域と産業』原書房
- 山本健兒著『産業集積の経済地理学』法制大学出版局
ゼミ指導教員の担当授業
- 経済地理学Ⅰ
基礎理論である立地論の解説とその応用例について、平易に解説している。これを履修することによって、経済活動を空間や地域という観点から理解することの重要性を認識できる。また企業活動が様々な経済活動を巻き込みながら地域社会を形成する基本的なメカニズムを理解できる。 - 経済地理学Ⅱ
日本の都市、地域構造と立地政策との関連を、具体例を交えて学習している。オフィス立地を学習したうえで都市内?都市間システムの理論を学ぶことになる。これによって都市の構造や都市間の相互作用を系統的に学習でき、地域構造の成り立ちを深く認識できることになる。後半では立地のメカニズムをもとに政策的な活用策を検討する。 - 現代日本経済入門A
現代の日本経済が抱える問題点について、産業活動を中心として、時系列的に、平易に解説している。主な学習項目としては、近年の日本経済のトレンド、日本企業(とくに製造業)の国際競争力、規制緩和と制度改革、新規事業展開などを中心にすえている。日本経済と日本産業が直面しているシステム転換の実相を、企業のレベルまで深く掘り下げながら理解できるようにしている。講義ではできるだけ新しい資料も交えて、昨今の経済事情についても解説を加えている。